ミヤマエンレイソウ・エンレイソウ ~奥ゆかしい美しさ~

  ミヤマエンレイソウ・エンレイソウは、高野山では両種とも森林の林床でまれに見かける珍しい 植物です。

  ミヤマエンレイソウは、別名シロバナエンレイソウとも呼ばれ、白い花びらの花を咲かせますがエンレイソウには花びらがありません。

  両種とも面白い形態をしており、3枚の葉・3枚のガク・3枚の花びら(エンレイソウにはありません)、と3づく しの植物です。

  昔聞いた話によると、ユリの仲間は3の倍数の花びらをつけるようで、エンレイソウもユリ科の植物です。

  ちなみに高野山では、ミヤマエンレイソウの方がやや多く見受けられています。

  しかし近年は、シカやカモシカの増加に伴い、個体数が激減しつつあるのが寂しいところです。

  4月中旬から下旬がきれいな花をつけている時期なので、セラピーで訪れる森林の道中でも、ひっそり咲いている姿を見かけることがあるかもしれません。

  小さな植物に目をむけて歩くことも、セラピーの楽しみ方の一つです。珍しい可憐な草花も楽しんでくださいね。