高 野 山 の 森 林
高野町は町面積の約95%を山林が占めています。 その大部分は人工林であり、古くは長和年間(1011~1015)に祈親上人による植林を始まりとして、主に寺院の修繕用材として杉・ヒノキが植えられてきました。 文化10年(1813)には、寺院の建築用材として杉・ヒノキ・コウヤマキ・アカマツ・モミ・ツガを「高野六木」として制定し、寺院や伽藍の修繕用材以外の伐採は禁止されました。 現在は、高野山を取り巻く山々は人工林が多いですが、人工的に天然林に更新されつつある「ゲンジの森」や奥の院の一部に弘法大師空海が修行していた頃と変わらないであろう風景が広がる摩尼山原生林、人々の深い信仰心と共に継承されてきた参詣道の両脇に佇むスギ林の風景など、様々な表情の森林を楽しむことができます。